毎日食べるお米だからこそ、こだわりたい!

虫や動物がいる昔ながらの自然な土壌、奥羽山脈から流れ込む最上川の支流「最上小国川」の澄んだ水

前の年から作る自家製有機堆肥、15年以上かけて見つけたおいしい米を作る農法

自分が毎日食べておいしいと思う米の種類、毎日食べるからこそ儲け度外視の価格

米の栽培に関するあらゆることにこだわって、日本の食を考えています。

新着情報

2023/10/22 コシヒカリとミルキークイーンの新米販売開始
今年度のコシヒカリとミルキークイーンの新米販売開始しました。
今年は猛暑の為、米の出来が危ぶまれましたが。ほぼ例年並みの収穫となっております。
2023/10/01 秋田こまち新米販売開始
秋田こまち2023年度産新米、無農薬米減農薬米共に販売いたします。
是非この機会にご賞味ください。
2022/11/18 コシヒカリとミルキークイーンの新米販売開始
今年度のコシヒカリとミルキークイーンの新米販売開始しました。
これで販売している全種類が新米となります。今後ともよろしくお願いいたします。
2022/10/12 秋田こまち新米販売開始
秋田こまちの新米を収穫しました。
本日より秋田こまちの無農薬米と超減農薬米は
新米で販売いたします。

土の見た目、稲株の抜け具合が、昔ながらの自然の力を持った土壌の証です。

うちの田んぼは、堆肥をまんべんなく降りかけ耕しています。
そのため、微生物が土壌に多く存在し、土が昔ながらの自然の強さを蘇らせています。

農薬使用、化学肥料使用の田んぼと比較するとうちの田んぼは土の色が違います。
上の写真がうちの田んぼ、下の写真が農薬使用、化学肥料使用の田んぼです。

農薬の入った田んぼは土がカサカサになっていて、土が匂います。

稲株を抜いたときに根についてくる土の大きさもかなり違います。
土質、稲の根の強さなどの違いでこうなります。

農薬使用、化学肥料使用の田んぼの稲株は土がカサカサなので簡単に抜けますが、無農薬の土は粘り気があり抜くのに苦労します。

稲株の間隔、田んぼの中に生えている草が無農薬、自家製有機堆肥の証です。

植えている稲株の間隔も違います。
上の写真がうちの田んぼ、下の写真が農薬使用、化学肥料使用の田んぼです。

農薬使用、化学肥料使用の田んぼは、手入れが農薬を撒くだけでほとんどいりません。
化学肥料は稲にだけ栄養を送り込むので、ぎっしり植えても大丈夫なんです。

うちの田んぼは、土に栄養と力を取り戻して土から栄養を稲に取り込んでもらう昔ながらの自然な農法なんです。

雑草も手で抜いていきますので、間隔を空ける必要があります。

微生物がたくさんいる土壌だからこそ、大きなミミズも虫もカエルもいます。

稲株を抜いてみると、ミミズがいました。
稲株の方にもいました。

他の田んぼでは見られない稲麹やタヌキの足跡がおいしいお米の証です。

上の写真はピンボケで残念なんですけど、タヌキの足跡が田んぼの中にあります。
エサとなる虫やカエルが田んぼの中にいるからです。

農薬を使うと、虫もカエルもいませんからタヌキも来ません。

下の写真の稲についている黒いものは稲麹です。
これは、無農薬の田んぼじゃないと見ることはできません。

麹菌がついてできるものだからです。
消毒していると、麹菌がつかないんですね。

自家製有機堆肥は、前年のお盆頃から秘伝の材料を混ぜ合わせて作ります。

自家製有機堆肥は前の年の秋から仕込みます。
有機堆肥を作るのに必要な材料を混ぜ合わせ、自然発酵させる間は雨や露がかからないようにビニールシートをかぶせておきます。

材料は、なたねカス、骨粉、魚粉、蟹殻、海藻の昆布など10種類くらい。
それに3種類の菌。詳細は企業秘密です。

有機堆肥に虫がつかないように、網をかけ、発酵が進むようにムシロもかけておきます。

かき混ぜることで、土壌を自然な状態に戻し、強くするために必要な菌が育ちます。

ビニールシートと、虫除け網、ムシロを外すと肥料の山が現れます。
発酵して外側が白っぽくなっています。

そのまま放置すると、高温のため肥料焼けして真っ白になってしまいます。
そうなると酸素もなくなり、高温のため入れた菌が死滅してしまいます。

そのため、温度を上げないように堆肥を切り返してかき混ぜて、菌がまんべんなく肥料に回るようにしています。

雨の日も風の日も手順通りに堆肥をかき混ぜて、菌を隅々まで行き渡らせます。

堆肥は発酵中に熱が70度位出ます。
下の写真のように湯気がもうもうと上がります。

最初の菌を入れて3日に1回切り返してかきまぜます。
その後次の菌を入れて2日に1回切り返してかきまぜます。

最後の菌は牛の堆肥をいっしょに入れて、毎日切り返してかきまぜます。
最後の菌は温度が上がると死滅してしまうんです。

有機堆肥が入っていないと、菌が行き渡らないので、牛の堆肥が必要なんです。

もちろん雨の日もやります。水分がある程度入っても良いんです。

水分が入ると温度が上がります。
乾燥してきて、水分が減ると温度が上がらなくなります。

そうなると、発酵できないのでいい堆肥になりにくくなるんです。

堆肥を混ぜ終わり、最初と同じ状態に戻すとその日の有機堆肥作りは終了です。

堆肥を混ぜ終わったら、最初とは違って裏返しにムシロをかけ、虫除け網をかけ、ビニールシートをかけてその日の堆肥作りは終了です。

だいたい2ヶ月くらいこの作業を続けて、やっと自家製有機堆肥が完成します。

有機堆肥は売っているものももちろんあります。
でも、しっかりした有機堆肥もあれば、何が入っているかわからない不安になる有機堆肥もあります。
その中で、しっかりした有機堆肥を買って作ることもできます。

しかし、私のお米作りの方針として、すべてにこだわりたい。
今と同じ量の堆肥を購入して土壌を作るとコストがとんでもなくかさんでしまいますので、販売価格を上げざるをえなくなります。

販売価格を上げるのは避けたいし、しっかりした良い堆肥を作る自信もありました。

ここまでの堆肥を作るのに何年も試行錯誤を繰り返しましたが、今思うと最善の決断をしたと思っています。

農薬が出来る前の自然に満ちた土壌が、私の無農薬米の基盤になっています。

無農薬、自家製有機堆肥で昔ながらの土壌作りをしているからこそ、虫もいるし、土の中には大きなミミズもいます。

農薬と化学肥料を使った土壌をここまで回復させるには7年くらいかかります。
私のところでは、もう25年以上この農法で無農薬米を育てています。

このくらい土壌が自然な状態に戻ると、虫はほとんど影響しません。
稲の害虫に対する天敵も生息しますし、稲も土壌の影響である程度強くなるからです。

できる限り、昔の自然の状態を保つように心がけています。

丹精込めて作った自家製有機堆肥と稲の発育にいい間隔は農家泣かせです。

自家製有機堆肥を前年から2ヶ月くらいかけて作っています。
毎年2トンくらい作り、まんべんなく振りかけ耕しています。

有機堆肥は太陽光線に当たると中にいる微生物が死んでしまうので、いかに素早く耕して太陽光線に当てないかが勝負です。

だから大面積を耕すことができないんです。ほとんど同時進行でやらないといけないので。
かなりの重労働です・・・。

そして、農薬あり、化学肥料ありの農法と無農薬で育てる農法との見た目での違いは、植えている稲の間隔です。
このくらい間を空けておかないと、うまく米が育ちません。

大面積を耕せないのと、稲の間隔が広いのとで普通の米の収穫量と較べると、無農薬、有機堆肥農法は、収穫量がかなり少なくなってしまうんです。

しかし、この苦労も吹っ飛ぶほどおいしいお米になるのも事実。
だから、ここまでこだわって無農薬米を育てています。

美味しいお米だけ販売したい。それも毎日食べるからこそ無理のない価格で。

そして、一番大切なのは買っていただくときの価格。
私の方針として、お米は毎日食べるものだからそんなに値段を上げたくない。
食べておいしくないものはお客さんに勧めたくない。

以前は鴨農法も6年くらいやっていました。
しかし、無農薬とはいえ全然納得できる味ではありませんでしたので、販売はしませんでした。

米オタクとも言える私が食べておいしいと思う精魂こめて育てたお米。
自信を持っておすすめします。

ぜひ、食べてみてください。